では、お金や経済の世界において最もインパクトのある現象、大きな変化の流れとは何でしょうか? もちろん100年という単位で考えると難しいですが、これから10年という単位で考えれば、それは「分散化」です。

ただ、世の中に流通しているお金の流れの9割近くは資産経済のほうで生まれています。

普通に生きている多くの人からすると日々の生活で服を買ったりご飯を食べたりするために使っているお金の流れが、全体のお金の流通の1割にも満たないと言われると不思議に思われるかもしれません。株で食べている人や、金利収入で食べている人なんて滅多に見当たりません。

しかし、統計上の数字では間違いなく多くの人が馴染みのある消費経済ではなく、少数の人が回す資産経済が大半のお金の流れを作っています。

複数の経済圏が並行して存在すれば、既存のメインストリームの経済から外れてしまった人に対しても膨大な選択肢を与えることになり、選択肢があることによって多くの人がリスクを取って積極的に活動ができるようになります。

トークンネイティブの世代は、生まれた瞬間からビットコインやブロックチェーンに当たり前に触れて使いこなすことができ、今の私たちとは全く違う視点でお金や経済のことを捉えていることでしょう。

その時には自分のようなデジタルネイティブの世代が思いつきもしないサービスがどんどん生まれるはずです。

デジタルネイティブ世代はトークンネイティブ世代が作るサービスが理解できなくなり、「規制が必要だ」という話をしているかもしれません。

この世界で活躍するためには、他人に伝えられるほどの熱量を持って取り組めることを探すことが、実は最も近道と言えます。

そして、そこでは世の中の需要だったり、他の人の背中を追う意味は薄くなります。なぜなら、内面的な価値ではオリジナリティ、独自性や個性が最も重要だからです。

その人でなければいけない、この人だからこそできる、といった独自性がそのまま価値に繫がりやすいです。

3つ目は、全く無名の共同体がバーチャル国家として名乗りを上げて、新しいモデルを作る未来です。

ISIS、イスラム国は国際政治上は国家として認められていませんし、過激派テロ組織とされています。ただ、彼らは自らを国家と名乗り、電気の供給、水の供給、銀行・学校・裁判所などの近代インフラを独自で整備していると言われています。 またSNSなどをたくみに活用してメンバーを募ったりもしています。

もちろんこれはネガティブな例ですが、今後バーチャル上で国家の機能を代替できるようになると、構成員もメンバーもわからない電子上の国家というのがいくつも登場してきても全くおかしくはないと思います。